連邦の死刑廃止を政策に掲げたジョー・バイデンが当選を確実にしたアメリカ。
しかし断末魔のトランプ政権は1月13日、全米はもちろん世界中から寄せられた反対の声に一切耳を傾けることなく、筆舌に尽くしがたい性暴力の被害者であり、深刻な精神疾患に苦しむリサ・モンゴメリーを処刑しました。
今後、政権交代によって連邦による死刑執行は止むとしても、COVID-19が収束した場合には、州による死刑執行数が再び増加することも危惧されます。アメリカの死刑の行方は、決して楽観視はできません。
そんな今にこそ読んで頂きたいのが、笹倉香奈「アメリカの死刑制度の動向」。死刑をめぐるアメリカの現在と「これから」の把握に最適の論攷です。