平成30年3月20日(火)法務大臣閣議後記者会見の概要
地下鉄サリン事件被害者遺族からの要望に関する質疑について
【記者】
今日で地下鉄サリン事件から23年になりますが,先日,被害者遺族の方から大臣に対して,オウム事件の死刑囚との面会や執行への立会い,執行の通知などを求める要望がありました。こうした要望への対応について教えてください。
【大臣】
まず,地下鉄サリン事件等により命を落とされた方々の御冥福をお祈りするとともに,その御遺族や負傷された方々におかれては,事件から23年が経過した現在も,事件の苦しみや悲しみの中で,日々を過ごされていると思います。また,当該団体の活動が活発化することを懸念する方々も多数いらっしゃると思います。先日,高橋シズヱさんを始めとして御遺族の方々が法務大臣室を訪問されました。法務省としては,死刑制度に関する御意見として参考にさせていただくとともに,御要望への対応については,引き続き検討してまいりたいと思います。
【記者】
引き続き検討ということですが,被害者遺族の方々からの要望事項は,どれも今まで実施していないと思いますが,それらの実現可能性についてはどのようにお考えですか。
【大臣】
いまだ検討中でして,具体的なことをお話しすることはできない状況ですが,頂いた御要望等については死刑制度に関する御意見ということで参考にさせていただきつつ,引き続き検討してまいります。