平成27年12月22日(火) 裁判員の負担軽減に関する質疑について

平成27年12月22日(火)法務大臣閣議後記者会見の概要

今朝の閣議では,法務省案件はありませんでした。

裁判員の負担軽減に関する質疑について

【記者】
先週18日の死刑執行に関して2点お伺いします。
死刑執行を受け,裁判員経験者の方々が大臣に対して抗議文を送っています。経験者の交流団体は,昨年2月にも当時の大臣に対して執行の停止や情報公開を促す要請文を送っています。こうした裁判員経験者の方々の声に対する受け止めを教えてください。
【大臣】
御指摘の抗議文や要請書については,死刑制度に対する一つの御意見として承り,今後の参考にさせていただきたいと考えています。
【記者】
死刑判決に関わった裁判員の方々には,精神的な負担がかかることも指摘されています。裁判員の心のケアについて,今後どのように取り組んでいくのか,お考えがあれば教えてください。
【大臣】
これは,死刑判決に関わったか否かにかかわらず,裁判員の方々の精神的負担をできる限り軽減することは重要であると考えています。そして,これまでも裁判員の方々の精神的負担を軽減するために様々な取組がなされてまいりました。これからも,関係機関において,裁判員経験者の方々の御意見等も踏まえた一層の取組が進められることが重要であると考えています。
【記者】
今の関連で,今までにどのような取組をされて,どのような効果を上げていらっしゃると考えられますでしょうか。
【大臣】
具体的な取組については,例えば検察当局における取組,証拠の厳選等が挙げられますし,また裁判所においても様々な取組がなされてまいりました。取り分け裁判所における取組の中では,裁判員メンタルヘルスサポート窓口を設け,様々な相談にのってきたということで,裁判員制度が始まってから,健康相談やメンタルヘルス相談の件数等も合わせて約300件になるという報告を受けています。
【記者】
どのような効果を上げていると認識されているかについてもお願いします。
【大臣】
効果については,直接私自身もまだ報告を受けていませんが,それぞれそういった健康相談やメンタルヘルス相談によって,裁判員の方々の精神的な負担を軽減する効果を上げてきたのではないかと拝察しています。
(以上)