令和3年10月5日(火)古川法務大臣初登庁後記者会見の概要

令和3年10月5日(火)古川法務大臣初登庁後記者会見の概要

死刑制度に関する質疑について

  幹事社より2点質問させていただきます。
  まず1点目、死刑制度についてお尋ねします。2019年12月以来、死刑の執行は行われていない状況です。また、諸外国では死刑制度を見直す動きも増えています。
  死刑制度に対する古川大臣のお考えをお聞かせください。

【大臣】
  死刑制度の存廃については、国際社会における議論の状況や諸外国における動向等を参考にしつつも、基本的には、各国において、国民感情、犯罪情勢、刑事政策の在り方等を踏まえて、独自に決定すべき問題であると考えています。
  国民世論の多数が極めて悪質、凶悪な犯罪については死刑もやむを得ないと考えており、多数の者に対する殺人や強盗殺人等の凶悪犯罪がいまだ後を絶たない状況等に鑑みると、その罪責が著しく重大な凶悪犯罪を犯した者に対しては、死刑を科することもやむを得ないのであり、死刑を廃止することは適当でないと考えています。